どうもさむえるです。狂気とバブル チャールズ・マッケイ著・塩野未佳、宮口尚子訳を読みました。1852年に書かれたものなので世界恐慌についてのことは書かれていませんが学ぶことは多いです。
この本は経済のバブルについて書かれている本かと思いきや毒殺や魔女狩り、錬金術、十字軍についても書かれていました。私は、世界史が好きだったので楽しく読むことができました。みなさんはどうでしょうか。経済しか興味がないのであれば買う必要がないとも思います。
やはり投資に関することがメインなので経済バブルについてですよね。チューリップバブルと南海バブルは知っていましたがミシシッピ計画というのがあったのは知りませんでした。しかも資金調達をしようとした人は裏切るつもりはなくて本気で取り組んでいたのですが失敗してしまったそうです。
冒頭の引用ですが、
過ちや愚行が繰り返されるのは、祖先が経験しているわけではないからであり、戦争がなくならないのは、残虐さや痛みを実際には知らない人間が引き起こすからだということになる。だとしたら、残念ながら戦争や差別は永久になくならないし、いずれまた、どこかで投機熱も沸騰する。
繰り返し起こることがわかっているからこそ投資をするにしないに関わらず歴史の勉強は必要なんだなと思わされます。去年もロシアとウクライナの問題がありました。プーチン大統領にも2回の世界大戦について勉強しているはずです。それでも軍事作戦を決行してしまうことを見ていると本当に歴史は繰り返すということを証明しています。
この本を読んでブームや投機熱というのは株価の上昇には本当に重要なんだなと思いました。売上や実体が伴っていなくても熱中している時はどんどん価格が高騰します。政府の政策や金利などが引き金になって恐怖から売りが加速する。また、南海バブルの際の買い手が多すぎて新規に株を発行するという描写があったが買い手である個人投資家は株券の価値がどんどん下がっているのに気づかない、気づけなかったのにも関わらず買えば大成功すると思っていたというのが怖いところだなと思いました。今の現状においては日本人を含めて世界中の人は楽観視していないのでバブルというわけではないと思っています。しかし、ツイッターなどで楽観的な声が多くなって来たら調整や暴落を見越して売買を検討していかないといけないと改めて認識することができました。
私が今後バブルや世界恐慌について読みたい書籍もリンクを貼っておきます。