どうもさむえるです。今回は「日本人のためのお金の増やし方大全」著者ロバート・G・アレン 訳者丸山拓臣を読んだので感想を書いていこうと思います。
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この本では冒頭に大金になる木、”マネー・ツリー”を育てていこうと書いてあります。私はこのフレーズを聞いたときとても良い表現だなと思いました。わかりやすくてイメージしやすいです。著者は例えで1ドル札を”マネー・シード”と表現していて毎日1ドルをETFに投資することから初めていくということを書いています。
マネー・ツリーを育てるためには7つのマネー・スキルが必要だと書いてあります。
価値を知る
一番最初の「価値を知る」ではジョン・D・ロックフェラーが自分の子供たちにどのようにお金の価値を教えていたかが書かれています。収入の10%をチャリティに寄付し、10%を貯蓄し、そして残りのすべてについて明細に報告することも求められた。毎月決算し、稼いだお金は1ペニーに至るまで、使途の説明ができなくてはならなかった。ロックフェラーといえば有名な実業家で散財しているというイメージですがしっかりと支出を把握していたというのは驚きです。この経験から子供たちはお金の価値を知ることができたそうです。
コントロール
次のスキル「コントロール」では10の濡れ穴をコントロールするというものでした。1、付与(寄付)2、自分3、税金4、住居5、日常生活、6、車7、娯楽8、保険、9借金、10、ビジネスの順番で考えていきます。まず一番最初に付与(寄付)が来るのはアメリカらしいですね。日本人はそこまで気にしなくてもいいと思います。
また、困窮層と富裕層の典型的なお金の動きを分析すると以下の図になるようです。
経済的困窮者 | 経済的繁栄者 |
常に1日遅れ、1ドル不足 | 潤沢、時間的自由 |
短期的な計画 衝動買い | 長期的な計画 |
欲求に基づいて計画し、必要は後回しにする | 必要に基づいて計画し、欲求は後回しにする |
小売価格を支払う | 卸売価格を支払う |
レシートをもらわない | レシートをもらう |
レシートの分類をしない | レシートの分類をする |
レシートをファイルしない | レシートをファイルする |
お金の動きが発生すると彼らは図の右側の行動で数分間余分に時間を費やすことになります。この数分間こそがのちに大きな違いをもたらすのです。
節約・蓄える
また節約について毎月5,000円節約する50の方法が記されています。意外ですがとても面白い項目でした。車についても書かれているので全部の項目が共感できる訳ではないですが参考にしたくなる節約方法ばかりです。
投資
投資の項目では株式投資、金への投資、不動産投資について書かれています。株式投資や金への投資については他の書籍でも書かれているような内容が書かれていました。しかし、不動産投資については私がそのような書籍を読んでいないせいか詳しく書かれているなと思いました。不動産は主に抵当流れの中からお買い得物件を見つけ出すということが書かれています。不動産の所有者が月々の返済ができなくなると、そのローンは債務不履行となり手紙が郵送されてそれでも返済がされないと抵当流れの競売に出されることになるのです。その競売に出された物件でお買い得な物件があったら買うということが書いてます。
最後に
残りのマネー・スキル「稼ぐ」についても詳しく書かれていました。簡単にいうとブログやYOUTUBEみたいなストック型の収入を手に入れろというような内容でした。「守る」、「分かち合う」に関しては難しかったです。守るというのは知的財産について書かれていました。最後にこの本は難しい表現も多かったですが労働収入以外にも複数の収入源が欲しいなと思わされる内容でした。みなさんも試しに読んでみてください。