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シェールガスってなに?調べてみました

どうもさむえるです。今回は10月に天然ガスの市場価格が上がり私は天然ガスについて知らないことが多かったので調べてみました。シェール革命が起きた時はまだ未成年だったので正直全然わかりません。今回は「シェールが起こす3つの革命」 作者:森川潤/柳澤里佳/脇田まや/週刊ダイヤモンド編集部と「トコトンやさしい天然ガスの本」監修:藤田和男 編著:島村常男、井原博之、佐々木詔雄、本村真澄の2つの書籍を参考にしました。

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シェール革命の何がすごいのか

「地中に眠る大量のガス」を取り出せるようになったことが革命と呼ばれる最大の理由です。

シェールガスは、地下2~3メートルにある頁岩と呼ばれる岩石の層(シェール層)に閉じ込められたガスです。30年以上前から存在が確認されていたが、2000年前後の技術革新によって、革命的な量の商業生産が可能になりました。先行して開発が進んだ米国人は09年に世界最大の天然ガス生産国となりました。米国は2000年代前半までは世界最大の天然ガス輸入国になるとみられていましたが、シェールガスの大量産出により、一気にLNG(液化天然ガス)の輸出を計画するまでになりました。しかも、米国では開発コストが低く、ガス価格が他地域と違った全く新たな値動きを始めています。

また、シェールガスの掘削に加えて、より採算性のよいタイトオイル(シェールオイル)と呼ばれる石油も産出されています。世界で原油価格が高騰する中、米国は自国での石油開発をより重視しています。国際エネルギー機関(IEA)によると、米国は20年までに世界最大の産出国となる見通しです。

米国が石油を中東に依存しなくなれば、世界のエネルギー安全保障の地図が塗り替わる可能性もあります。そうした意味でも、シェールガスは「革命」を引き起こしているといえます。

北米以外の分布

シェールガスは世界の広い地域に分布しています。北米(アメリカ、カナダ)以外では、中国の埋蔵量が圧倒的に多く、技術的に回収可能な量は36兆立方メートルに上るとされています。そのほか、アフリカや南米も豊富です。しかし、北米以外の革命には「かなりの時間がかかる」という見方です。長い石油産業の歴史を持つ北米では、ガスの分布が確認されており、法律面でも他国と比べて優位な側面があったため、他国より早く円滑に開発が進められました。

どのくらい生産量が増えたのか

2000年代に入って米国内のガス不足予想を背景にテキサス州にあるBarnettシェールからの生産量が水圧破砕法の技術改良と積極的な水平坑井の適用により、2000年の90Bcfから2010年の1900Bcfにまで急増しました。この成功が契機となって米国およびカナダの他の地域におけるシェールガス開発が進展し、BP統計によれば米国は2009年以降世界第1位の天然ガス生産国となっています。

水平坑井法とは

シェールガスはシェール層での移動が期待できないため、長い間、開発対象と見なされませんでした。しかし、水平坑井掘削法の進歩と水圧破砕技術の大規模な適用により、2005年頃からシェールガスの生産が大幅に増加し、シェールガス革命と呼ばれるほどになりました。

ガス井当たりの生産量を多くするためには、1、シェールガス層に接する坑井区間をできるだけ長くしてガス層から坑井内にガスが流れ込みやすくする、2、シェールガス層内のガスの流れをよくするため、ガス層に人工的に割れ目を発生させること、が必要でこれらを達成するのが水平坑井掘削技術、水平破砕技術です。これらの技術は在来型の石油天然ガス開発に使われて進歩したものですが、シェールガス開発には欠かせない技術となっています。

環境問題について

米国において最近急激に進んだシェールガスの開発に伴い、シェールガスの生産地、特にこれまで石油開発になじみがなかった所では地域社会や環境上の問題を懸念する声も出ています。

すなわち、1、水圧破砕のため、大量の水を使用する必要があることからその地域の水の需給バランスに大きな変化をもたらす。

2、ガス生産井は飲料水など日常生活に使われる水の供給源である地表近くの帯水層を汚染するのではないか。

3、シェール層に発生させた割れ目を閉じさせないための人工砂(プロッパント)や、酸、摩擦減少剤、界面活性剤、防錆剤などの化学薬品が添加物として使われているが、これらが汚染源になるのでは、

4、水圧破砕に使われた添加剤を含む水(フラクチャリング液)は水圧破砕作業直後のフローバックやシェールガスの生産とともに回収されることになりますが、その際、地層中に自然に存在っしていた自然起源放射性物質を溶かしこんでくることもあり、抗廃水の処理が課題。

5、水圧破砕による小規模地震の誘発。

6、坑井仕上げの不備、等々の指摘です。

しかし、生産されるシェールガスが石炭やガスに比べて地球温暖化に対する影響度の少ないエネルギー源であること、雇用や税収などを通じて生産地に経済的なメリットをもたらすことなどからプラス面をより大きく評価する向きもあります。

まとめ

本の内容は約10年前のものなので最新情報ではないのですが、シェールガスの基礎について調べるにはとてもよい本でした。みなさんも読んでみてはいかがでしょうか。これからもっと寒くなっていけば天然ガスの需要も増えていくのでこれからも天然ガスの市場価格を観察していきながら勉強をしていこうと思います。

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