どうもさむえるです。今回は今までは天然ガスを中心に調べていたのですが石油も調べ始めました。なので共有していきたいと思っています。
石油の用途
さまざまな構造を持つ炭化水素の混合物である石油(原油)は、用途も多様です。近代的石油産業は、1859年ごろ米国で誕生しましたが、それは灯油の原料である原油を採掘するためでした。石油の用途は、照明から始まったのです。
現在、石油の用途は、大きく分けて輸送用、民生用、産業用、発電用の4分野です。このうち特に自動車などの輸送用は、日本においても1位で約40%ですが、欧州では52%、米国では68%とさらに高く、世界的にも、輸送用燃料としての石油の利便性、優位性は、当分の間、揺るがないでしょう。
民生用とは、オフィスや家庭の暖房が中心ですが、これは天然ガスへの転換が進んでいます。発電用も、大気汚染や温暖化の観点から、天然ガスへの転換が進んでおり、石油の利用は減少する方向にあります。
しかし、産業用の原料として、原子力、天然ガス、自然エネルギーへの転換が進んでも今後も残るでしょう。
原料・材料としての石油
石油の主な用途は燃料ですが、原料や材料としての利用も無視できません。日常生活のあらゆるところに石油を見ることができます。
日本では、ナフサ(粗成ガソリン)が石油化学産業向けの主な原料です。ナフサから生まれる石化製品からは、様々な商品が製造されています。これは、それら石油製品に、軽量、耐久性、比較的自由に形態を変えられるといった特性があるからです。
一部はナイロン、ポリエステルといった繊維となり、衣服、じゅうたん、たたみとなります。またプラスチックとなって、スーパーで販売されているペットボトルなど様々な形の容器やラップ等の包装材となる他、自動車のシートやインストルメントパネル、内装、配線、の被覆(ビニール)をはじめとする各部品や電化製品、家具類や日用品、コンピュータ本体や周辺機器、スポーツ用品、接着剤、医療用機器、強化プラスチック(自動車、鉄道、船などの外装等)となります。石油から生産される合成ゴムは自動車等のタイヤになります。
炭素繊維も石油を原料としています。軽量で強度も強く、過酷な条件下での利用にも耐えられるもので、航空・宇宙産業をはじめとして、建造物の補強材、スポーツ用品等に幅広く利用されています。航空機ではジェット燃料以外にも、タイヤ、窓ガラスや内装などに石油が原材料として使われています。主翼や尾翼など胴体のかなりの部分やエンジンカバー等には炭素繊維が使用されています。このように日常生活のあらゆるところに石油の存在を見ることができます。社会は石油を原料として生産される製品で成り立っているということですね。
脱炭素の流れで石油から再生可能エネルギーにシフトしていますが再生可能エネルギーへの移行は初期投資が大変なかなか進んでいないので石油の需要は尽きないですね。これからも石油について調べていこうと思います。